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菅滋正氏からの寄稿文は 
菅 滋正 (昭和39年卒) オイゲン・イルゼ・ザイボルト賞(ドイツ)受賞

昭和39年卒

菅 滋正 
(すが しげまさ) 氏 (大阪大学教授) が

 ドイツ研究協会のSeibold賞を受賞


平成15年4月24日爽やかな快晴の日和に、ドイツのボンにあるドイツ博物館で多数の参列者のもと授賞式が行われた。

日本とドイツの科学交流ならびに世界的な科学研究成果への功績で受賞したもの。
2003年4月24日ボンで行われた授賞式
(向かって右から2人目が菅氏)
ドイツ研究協会の歴代のプレシデントも参列
(向かって右端が菅氏)


同賞はドイツと日本の間の国際科学交流に功績のあったドイツ人1名と日本人1名に対して2年ごとに授賞されるもので、今回が第四回目となる。


対象は自然科学と社会科学の全分野だが、今回は日独研究交流を三十年にわたって推進し、ナノテクノロジーやSPring-8放射光を用いて世界最高レベルの研究を続けていることが評価されて受賞となった。
SPring-8で阪大菅研究室が中心となって製作した
BL25SUビームラインで国際共同研究するcrewの一例


同氏の専門は、超伝導体や磁性体あるいは半導体などを光を用いて研究する分野で、専門用語では高エネルギー光物性とか放射光物理学と呼ばれている分野である。


当日はドイツの新聞社のほか朝日新聞からの取材があり、授賞については、すでに毎日、読売、朝日、山陽,科学、日本工業新聞等で報道されている。

SPring-8での学生体験学習。若者に早い時期に
巨大装置と国際感覚を体験させる。
英語はこれからの生活の必需品。







◆ 菅 滋正(すが しげまさ)氏 略歴 ◆

母校朝日高校では3年生の秋までESSクラブ活動を行い、英語劇の開催などに取り組んだ。
昭和39年朝日高校卒業後は東大理一に進学、ロシア語翻訳をバイトにするなど語学力は堪能。
その後工学部の物理工学科に進学し28歳で工学博士の学位取得後、直ちにドイツマックスプランク固体研究所研究員となり半導体研究に従事。30歳で東京大学助教授として帰国。
物性研究所で放射光の分野を推進し、大学教授や助教授を多数輩出。放射光学会設立やSPring-8建設推進でも中心的な役割を担った。放射光科学の分野では世界的リーダーの一人。
現在、大阪大学大学院基礎工学研究科教授。



 
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