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国内で活躍する同窓生(敬称略)
山地 真美(平成 17年卒)    東京都在住
普通高校、普通大学からピアニストへ
 「普通高校、普通大学からピアニストへ」 私が選んだ道は、かなり遠回りな選択でした。
私は、大学卒業時点からピアニストを目指し上京しました。スタートは遅い上に、上京先の住まいにはピアノすらない。全くピアニストらしくない生活がスタートでした。
なぜ私はピアニストを目指したのでしょうか。
それには、様々なきっかけがありました。

 音楽の道にチャレンジしたい気持ちは昔から心の奥底にあったのですが、「職業として難しい」「世の中にはまだ自分の知らない仕事が沢山あるから、職業として向いている仕事がきっと他にある」「ピアノが弾ける人は数えられない程いる」など様々な表面上の理由をつけてはごまかしながら生きていました。そんな自分の意志やチャレンジしたい気持ちを確かめるかのように高校・大学時代には様々なピアノコンクールに挑戦していました。その結果を一つずつ、小さな自信として積み上げていきました。

 ピアニストになる大きなきっかけは就職活動です。興味がある・ないに関わらず、あらゆるすべての業種の説明会に参加したのですが、どこかに職業として向いている仕事がきっと他にあると思っていた自分の中に、少しずつ「本当にやりたいことがここにはないのかもしれない」という思いが芽生えてきていました。

 今でもはっきり鮮明に覚えているのが、就職活動で大阪に行っていたときのこと。偶然にできた空き時間に、ふらっと立ち寄った本屋さんで一冊の本を手にしました。音楽療法についての本だったのですが、大阪からの帰りのバスの中その本を読みながら、音楽の広い可能性を感じ、私にはやはり音楽なのだと決断しピアニストになることを決めました。きっかけは1冊の本で、迷っていた自分への最後のひと押しとなりました。

 ピアニストになることを考えた場合、普通科高校・大学に進学したことは一見すると遠回りに見えますが、私はそうは思っていません。幅広い経験や学んだことは、すべて自分の個性として生かされています。いわゆる普通のピアニストは、一般教養についてはもちろん、就職活動で世の中のことを知ったり、他の分野を学ぶ人と交流を持つことで知識が広がったり、という事はおそらくありません。それができた事は、他のピアニストにない「個性」として、自分の中に生きています。遠回りに見えることこそ、人生においては意味があるのだと思っています。
岡山の偉人「雪舟」を題材にしたオリジナル音楽を演奏 発売中のCDジャケット

 現在は東京でコンサート活動を行っています。ピアニストは沢山いる、そんな中で、演奏はもちろん、作曲をして自己表現するという事に重点を置いています。自分の経験や記憶はすべて曲に反映されるわけで、気付くと自然と岡山での生活から生まれたものばかりでした。岡山で生まれ育った私だからできることを突き詰めていき、現在は「岡山各地の情景を音楽で描く」ということを活動の方針としています。作曲においては作品が世界に広がりはじめ、昨年は後楽園の鶴の放鳥を描いた【鶴は舞う】という作品が、カンヌ国際映画祭作品のテーマ曲となり、入選致しました。イタリアやフランスなどヨーロッパで、こういったオリジナルの日本産の音楽を発信していくことが現在の活動目標であり、またそれと同時に、G7倉敷教育大臣会合の応援事業としてコンサートを行うなど、より地域に根付いた活動を行っております。音楽を聴かせるだけでなく視覚的にも工夫を凝らし、オリジナルのドレスに児島産のジーンズを使用するなど、衣装からも地域の魅力を発信しています。
児島産ジーンズを使用したドレス

 音楽には、人をの心動かす力があると確信しています。感動を与えたり、癒しとなったり、活力となったりということはもちろん、 そのような力に加えて、音楽が日本全国の地域活性と文化交流の橋渡しになると感じています。日本人として生まれ育ち、各地の素晴らしい情景に触れて感動してきた私が日本人として、作曲家・ピアニストとして、国内外へその魅力の発信を積極的に行うことで、新しい音楽の可能性が得られると考え、日々活動しています。

★岡大とのコラボコンサート★
「岡大生×山地真美コラボフェスティバル」
9月19日 16:00開演 入場料1000円 Jホールにて
岡山大学の文化系各サークルとのコラボ、交響楽団やグリークラブによるオリジナル楽曲の披露等。映像や照明を駆使した「音楽の大河ドラマ」も上映。
お問い合わせ・申し込み maapff.7@gmail.comまで

山地真美公式ホームページ http://mami-piano.com (“山地真美”で検索)
   
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