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マチュピチュ(世界遺産)
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■ マチュピチュ豪雨、観光客約2,000人うち日本人77人が足止め
つい先日(1月下旬)日本でも大々的に報じられました。
日本ではペルーイコールマチュピチュ遺跡のイメージが強く、首都リマ市に住む私のところへも数々のお見舞いメールが届けられました。 実はリマ市とマチュピチュは岡山−東京間−ほど離れています。
私はというと平成17年3月からリマ日本人学校の教頭として赴任しております。 もうすぐ3年の任期を全うし帰国の途につく予定ですが、少しペルーの紹介をしてみたいと思います。
■ 国土と自然
ペルーは南米大陸の赤道直下に近い地域に位置し,国土面積は日本の約3.4倍です。
ペルーの人口は約2,600万人で首都のリマ市には約800万人が集中しています。
国土は大きく分けてセルバ(熱帯雨林地帯 ),シエラ(アンデス山岳地帯),コスタ(海岸砂漠地帯)の3種類に分類することができ,世界中の気候が集まっていると言われています。
日本でも有名な世界遺産マチュピチュ遺跡はアンデス山岳地帯に位置しますが,気候は熱帯雨林に近いので,夏季(特に1・2月)は雨がたくさん降ります。
ナスカの地上絵や首都のリマ市は海岸砂漠地帯に位置するため年間を通じてほとんど雨が降りませんが、最近気候の変動からかナスカの地上絵の一部が雨で流されたり
、富士山より高い位置にあるチチカカ湖周辺では、日本でも人気のアルパカが大量に溺死したりしています。
リマ市でも雨が見られるようになってきました。
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高地のアルパカ |
アマゾンの住居 |
■ 歴史
アンデス文化の歴史は古く紀元前1万2千年頃の壁画が残されています。
地上絵で有名なナスカ文化は紀元前百年頃、15世紀の半ばインカ帝国の最盛期に建設されたマチュピチュ遺跡は意外に新しいものです。
インカ帝国は16世紀に入りスペインによって滅ぼされました。
19世紀初めにスペインから独立したペルーには1899年に南米では一番早く日本人移民が到着しています。
■ 文化
ペルー国民の約90%がカトリック教を信仰しているため、国家行事もその影響を強く受けています。
アンデス原産の代表的な作物に、ジャガイモ、トウモロコシ、カボチャ、トマト、トウガラシなどがあり、くだものや魚介類も豊富で、醤油で味付けされた日本人の口に合う料理も多いと評判です。
最近は健康食として豆腐や巻き寿司などの日本食も人気があります。 野菜や果物はとても安く、年中いつでも食べられます。日本で数千円もするようなマンゴーやスイカが数十円で食べられます。
音楽ではペルー原曲の「コンドルは飛んでいく」に代表されるようにケーナ(縦笛)やサンポーニャ(長さの違う細い筒を組み合わせたもの)の音色がなじみ深いと思います。
以上が簡単なペルー紹介です。 今年度は日本人ペルー移住110周年、在リマ領事館開設100年に当たります。 昨年度はリマ日本人学校も開校40周年を迎え
、APECのペルー開催もありました。ますます日本との関係が深まってきているようです。
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スーパーマーケットの芋コーナー |
リマ歴史地区 大統領官邸(世界遺産) |
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