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作品展より
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結婚以来備前市伊里に登り窯を築き、備前焼とともに暮して三十五年が経った。
私は夫の備前焼作家嶋幸博の傍らで、食器などの小物を作ったり、釉薬の器も作る田舎暮らしである。今では、息子も後継者として加わり家族三人で備前焼をしている。
私は平成十七年の秋初めて、銀座のギャラリーで友人と作品展をする事になった。
岡山の同期生が、京浜地区の同期生にメールで作品展の紹介をしてくれ、思いがけない応援を貰った。ギャラリーに、卒業以来初めて会う友や、話をした事もなかった同期生も来てくれて賑わい、とても懐かしい出会いになった。作品展が終わると、世麗る会のホームページにまでのせてくれて、驚くやら恥ずかしいやら感謝で一杯。
昨年秋の伊勢神宮への同期会還暦記念旅行を計画するにあたっても、世麗る会の仲間が何度も会合を重ねた。そして手分けして、電話での誘い合わせをした成果もあって、参加者が百名近くにもなる大修学旅行になった。髪の毛も薄く、体型が変わっていても心は高校時代にもどり、皆が青春のパワーを新たに呼び戻したようだった。
学生時代のうぶで純な気持ちが、良い思い出となり、半世紀近く経って片想いの告白がいろいろあったと聞いた。同窓会の楽しみはこんな所にもあるようだ。 |