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昨年のサマーコンサートツアー終了後、
下関の海峡ゆめタワーにてオケのみんなと。筆者前列左
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朝日高校を卒業して二年。早二年、などと書くと、これをご覧になっている偉大なる先輩方には笑われてしまうかも知れません。それでも、そんな風に高校時代を遠く感じてしまうには充分に、いま私の生きる時間の流れは速い、そう感じています。
しかし、やっていることと言えば高校時代とさほど変わりはありません。いまもむかしも、私の生活の中心かつ大半を占めているのは部活動、オーケストラです。
朝日での三年間を振り返るとき、切っても切り離せない存在なのが部活です。高一の春、吹奏楽部に入部してからというもの、私の生活は文字通り部活漬けとなりました。朝練に始まり、合間に授業があり、放課後の部活に終わる一日。部室には「中途半端は零と同じ」のスローガンが掲げられ、先生方は無責任に「文武両道」を称えられる。幸か不幸か驚異的なポジティブシンキングの持ち主である私は、深く悩むこともなく、悩んでもすぐにそれを忘れることで日々をやり過ごしていました。
私が高二になると、部活もいつの間にか管弦楽部となりました。あの時の複雑な感情は忘れていませんが、これこそが私とオーケストラ(通称、オケと略します)との記念すべき出会いだったのです。しかし当時の私はそんなことに気づく術もなく、副部長業や不可避となってきた勉強に追われていました。
高三の一年間はさすがに部活からは離れていましたが、オケとして成長してゆく後輩たちの姿を見るにつけ、うらやましく感じていたように思います。そして春、晴れて大学生になる権利を得ました。
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