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国内で活躍する同窓生(敬称略)
木村正明(昭和62年卒) 岡山市在住

サッカーを通じた地域貢献 「子どもたちに夢を」

 「ファジアーノ」とは、岡山で語り継がれている桃太郎伝説に登場する雉(キジ)をイタリア語で表現したものです。 雉は岡山県の県鳥でもあり、我々のユニフォームがワインレッドなのは、この雉の眼の色にあやかっています。 参考までに、Jチームの「水戸ホーリーホック」のホーリーホックとは英語で葵(アオイ)の意味(徳川御三家水戸藩の家紋)、広島のサンフレッェとは三本の矢の意味(毛利元就の故事)で、どのクラブも地域色の濃いネーミングになっているのが特徴です。Jリーグは少数精鋭の形をとらず、各地域に1つプロチームを作ることを目標にしてきました。地域のアイデンティティーとして、あるいはホーム&アウェイを通じた地域交流の場として各クラブは存在すると同時に、最近では都市間競争の具ともなっています。

 社会人サッカーは、ピラミット型の構成になっています。その頂点に位置するのがJ1、次がJ2で、2つを合わせて「Jリーグ」と称します。その下のカテゴリーが「JFL」(通称J3)、そしてその下に「地域リーグ」(J4以下)と続きます。東京都を例にとりますと、関東1部がJ4、2部がJ5、東京都1部がJ6、、とJ10くらいまで存在します。

 ファジアーノ岡山FCは、この度、中国地域リーグで初優勝を飾ることができました。あくまで目標はJリーグ入りですが、一方で地域に密着した、負けても愛されるクラブ・チームを目指したいと思っています。私自身が岡山へ帰ってきたのも、子供の頃欲してやまなかったスポーツ文化が地元に根付いてくれれば、この一点に尽きます。

 岡山県内における小学校のサッカー人口の増加は著しく、1990年から2005年に至る15年間で何と1.7倍に増加しています。岡山市内の少年団の数も39あります。運営会社が発足した今年、これら小・中学生とできるだけ触れ合う機会を設けましたが、まだまだ足りないな、というのが率直な感想です。 選手は平素仕事に就いているので、多くを犠牲にしながら岡山のサッカー文化、ひいてはスポーツ振興に貢献しています。 政令市でプロスポーツチームがないのは北九州市だけですが、2003年にできた「ニューウェーブ北九州」というというチームは選手のプロ化を一気に進めており、我々もいち早くプロ化に向けて進みたいと思っております。 そして、「岡山の子どもたちに世界最先端・トップレベルの指導を行いたい」ーまずはトップチームの強化ですが、ゆくゆくはそんな強い夢を持っています。 

 さらに「サッカーだけでなく地域に愛される存在になりたい」ーそのためには多くの努力が必要です。 上で述べたサッカー教室だけでなく、各イベントにも時間の許す限り積極的に参加しています。 選手も名前と顔を覚えていただけますし、そういった場に参加・出席することで我々の理念をより多くの方に理解していただけるのではないかと思っています。


 岡山朝日高校時代は、とにかく毎日が楽しく、あっという間の3年間でした。 野球部、テニス部、柔道部、ラグビー部、ハンドボール部、、練習時間が短いながらも皆意識レベルが高く、良きライバルとして相互に刺激しあっていました。 サッカー部は2年連続五校戦で優勝できたのが良き思い出です。 正月は毎年OB戦に参加したあと、階段校舎の4階に上がり、グラウンドを眺めながら当時を懐かしんだり、1年間の新たな決意を固めています。 これも来年で終わりかと思うと非常に寂しく感じますが、愛する母校には新しい素晴らしい歴史を刻んでもらいたいと思っています。

 ファジアーノ岡山FC公式ウェブサイト
 http://www.fagiano-okayama.com/


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