私の仕事は、中国で、面白い投資チャンスや面白い企業を探し出し、そこに投資を進めていく事です。以前の会社の上司から、「中国は将来性があるのは間違いないが、花開くのは、君の子供か孫の時代だぞ。」といわれたことがありましたが、まさにそのとおりで、私も中国に関わり始めてから、もう20数年がいとも簡単に過ぎてしまいました。
もう中国関係の仕事なんかやめたいと思ったことも何度かありましたが、それ以外に何もやれるわけではなく、ずっとそればかりで、とにかく、専門性という意味では、非常に強い基礎ができたかもしれません。
会社も2度ほどかわり、今は、香港に住みながら(13年目です。)、ほとんど中国大陸か、日本かで、投資案件探し、投資案件の定期チェック、投資家集め等々に時間を使っています。とにかく、よくあっちこっちに移動しており、飛行機に乗っている時間は、パイロットの次くらいだろうと思います。
今まで中国とは何の関係もなかった日本の会社が、どんどんと中国に出て行っているのは本当に目を見張ります。以前、上海から岡山行きの飛行機に乗ったときも、ほとんどの乗客が、日本語の話せない中国の人たちばかりだったのには驚きました。私の隣にすわった24歳の男性は、初めての外国の地、岡山で研修を受けるのだと、期待に胸を膨らませ、日本語の教科書を見せてくれました。岡山もいやがおうでも国際的になるなあと感じました。
私は、これからも、香港や中国にずっといて、中国の盛衰とか、日中関係の変遷とかを目の当たりに見続けることになります。その中で、朝日校に何かお役に立てることがあれば、それは大変光栄なことです。ただ、香港には同窓会支部ができるほどの朝日校卒業生がいないようです。
最後に一つ、お礼を申し上げたいことがあります。私は、24年前、以前の会社から中国への留学がきまり、その出発の前の日に、同級生の安井祥雄君と東京で久しぶりに会おうと約束して、結局会えなかったことがありました。安井君は生来の淡々とした対応で、「ええよ。又時間があるときに会おうや。」といってくれましたが、海外に多く居たために、連絡先を失い、結局24年間ずっと、安井君に会えずに今日まで参っておりました。
今回、同窓会IT委員会のメンバーのお一人と京浜同窓会で20年昔にお会いし名刺交換したことがありました。その折は、安井君が共通の友人であることが判明しておりました。今回HPの寄稿がご縁となり、安井君とメールを交わすことができるようになりました。これも、同窓会が活発に活動している証拠と思います。感謝の気持で一杯です。本当に有難うございました。安井君、風貌もお互い変わったけど、これからも引き続きよろしくお願いします。