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● ワールドリレー ● | |
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桜井 厚志 (昭和28年卒) アメリカ西海岸サンディエゴ在住 | |||||||||||||||
私は阪神大震災のあった1995年の7月からアメリカ西海岸の最南端サンディエゴのラホヤで住んでいる。 もっともラホヤは6月から10月初めと1月から4月初めまでで、4.5月と10,11,12月は神戸で暮らしている。
この度、海外生活の様子を投稿しろとの御依頼を受けましたが、実際は期待されたような活躍を海外でしている訳ではなく、ただ年中、春、秋の気候の海岸で 冬は鯨を見たり又アザラシ、イルカ、かもめ、ペリカンやリスを眺めながら散歩したり、ゴルフをしたり、読書したりの、低俗な者にとっては、理想的な生活を送っていますが、自慢できるような社会活動は何もしていない。
それと言うのは、1990年家内とカナダからアメリカ西海岸を旅行し、最後にたどり着いたのがサンディエゴで、その年の夏は熱波が襲って来て、シカゴでは200人ほど死者が出たような年でしたが、サンディエゴに着くと実に爽やかな気候でいっぺんに好きになり、タクシーを5時間待たせてベイフロントの一戸建ての家を買って帰ったのです。「現在はオーシャンフロントのマンション」 それから毎年夏サンディエゴに行っていたのですが、60歳になるのを待って、会社を退職し以後上記のような生活をしています。
サンディエゴは夏は寒流が下りて来て涼しく、生牡蠣や甘海老が食べられ、冬は暖流が上がってくるので暖かく世界にも珍しい所です。雨は2月に少し降るだけなのでゴルフは天気の心配無く快適に出来る。食事は日本食が何でも手に入るのでこの面でも満足している。 又南カリフォルニアは大変フランクで気軽にお付き合いが出来るのも良い。メキシコ国境なので日本企業も多く、日本人が多く住んでいる。特に別荘組日本人とは特別の親しさでゴルフやパーティーに興じている。この人達はやはり春、秋は日本へ帰るので毎年秋にはサンディエゴ同窓会と称して日本の温泉地で集合している。今秋は伊豆、箱根で2泊してきた所だ。 しかし良い事ばかりではない。 私は視力(資力共)が弱く、運転が出来ないので家内が60歳からアメリカハイウエイを平均時速110キロ位で運転しており、英語も家内任せだから、私は耳が聞こえない、口が利けない足がないの三重苦にあえぐ状態になる。
従って当然家内がのさばってくる訳で、米国の女権の強さの後押しと相俟ってサッパリ頭が上がらない状態に陥る事になってしまった。アメリカへ行った当初はパーティーをしても小生はデンと構えて命令するばかりだったのが今では家内がその状態になり、小生がお皿を運んだりお茶を注いだりして、「御主人すっかり変わられましたね‐」と感心されているのであるが、これをどう受け止めれば良いのか複雑な心境である。
家内は現地のJapanese Friendship Garden と言う日米交流の団体の文化委員をしたりアメリカ人に生花を指導したりと、それなりに楽しんでいるようだが、私は以上のような実態で、期待されるような事は何もしていない。 実にお恥ずかしい実態を御披露しましたが「旅の恥じは書き?捨て」と言う事にしていただければ幸いである。
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