第47回全国高等学校将棋選手権大会(全国高等学校総合文化祭将棋部門 福島県郡山市で開催)の女子団体の部で、念願の初優勝を果たした。3年連続の出場だが、一昨年準優勝、昨年ベスト8で涙をのんできただけにうれしさもひとしおだ。
チームは1年から連続出場の茅原有希さん、難波有希奈さんにパーク
ジュリアさん(いずれも3年)を加えて構成。茅原さんと難波さんは、個人でも全国新人大会準優勝・中国大会優勝など実績十分で、「今年こそは」という意気込みで臨んだ。 |
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予選風景 |
決勝で茅原さんが勝ちを決めた瞬間 |
大会はまず4回戦の予選リーグが行われ、朝日は4戦全勝で26校中2位通過。続く決勝トーナメントでも危なげなく勝ち上がり、近大附属(大阪)との決勝でも茅原・難波の二人が落ち着いた指し口で相手を圧倒。見事栄冠をつかんだ。1−1でのこっていた茅原さんが勝ちを決めた瞬間、難波さんの目から涙があふれ、茅原さんはほっとした表情を見せた。3年間の様々な思いが脳裏をよぎったことだろう。 |
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表彰式 |
楯・トロフィー・賞状・優勝旗 と 笑顔 |
この2年で二人の将棋は大きく成長した。一昨年は序盤がやや粗く、勢いで勝ち進んだという感があり、昨年は気合いが空回りしたか、ミスで足をすくわれた。様々な戦型に対応できるように研究を重ねてきた今年はほとんど危ない場面がなく、順当な優勝といっていいだろう。特に茅原さんは、この大会通算19連勝無敗でフィニッシュ。他校からのマークも厳しい中、実力をみせた。難波さんは丁寧な指し方で安心して見ていられたし、パークさんも最後まで健闘した。全国優勝というすばらしい経験を是非今後に生かしてほしいものである。 |
(囲碁将棋部顧問 高原昭彦 昭和55卒) |
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