12月21日(火)、1年生の「総合的な学習の時間」の一環として「大学体験学習」が実施されました。これは、1年生が大学での講義・実習などを大学教官から直接指導をうけて体験することにより、学問への情熱を育み、合わせて将来の進路選択を考えるのに役立ててもらうために計画されたものです。岡山大学の全面的な協力を得て、1年生318名が各人の希望をもとに14コースに分かれて、大学の学問研究の一端に触れる機会を得ることができました。
夏のオープンキャンパスや、公開講座などで高校生が大学を知る機会は増えてはいますが、希望者による部分的な参加が普通である中で、学年全員で、しかも講義だけでなく実習・演習を体験できる形態を採っている高校は珍しいと思います。当日は、講義・実習はもとより、研究室での教官・学生との交流や学生会館で学生に混じってのランチタイムも経験し、充実した一日を過ごせたようです。
また、文学コースでは午後から吉備路文学館で開催中の「小川洋子展」を見学して先輩の業績を実感しました。法学コースでは、裁判の傍聴を行い司法の実際に触れることもできました。
生徒のアンケートを見ると「大学の先生が丁寧に教えてくれて楽しかった」「大学のイメージが変わった」「厳しい道だと実感した。もっと勉強して力をつけないといけないことがよくわかった」など前向きなものがほとんどでした。また、コース別に課したレポートの中で大学の先生への質問を寄せる者も多く、当初の目的を達したようです。
最後になりましたが、岡田茂先生(医学部長 昭和33卒)、山田輝夫先生(医学部教授 昭和38卒)、大塚正人先生(昭和58卒)をはじめ卒業生を含む多くの先生方に多大なご尽力をいただきました。深く感謝いたします。また、田中照章弁護士(昭和53卒)には裁判傍聴のお世話をいただきました。ありがとうございました。
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