プール解体

　令和元年10月、旧岡山県教育センター隣にあった朝日高校プールが解体されました。
　このプールは、昭和8年に六高水泳部の練習用として建設されました。費用は第六高等学校校友会の予算から支出され、文部省には防火用水施設の名目で届け出たとされています。建築面積507㎡、貯水槽部分は東西25ｍ、南北13ｍで、無筋のコンクリート造りです。
　昭和40年代半ばまでは体育の授業で使われていました。その後は水泳部が主に使用していましたが、昭和52年に開催された岡山インターハイの水球練習会場になることが決まり、補修工事が実施されました。
　しかし、水泳部が昭和51年度を最後に休部状態になったこともあり、国体使用後は放置され、昭和57年7月には西側にフェンスが設けられたため、安易に近づくことができなくなりました。平成23年に朝日高校柔道場などが登録有形文化財に登録された際、プールについても申請が計画され、県教育庁文化財課によって平面図も新たに作成されましたが、残念ながら登録に至りませんでした。
　今回、隣接する旧教育センター解体に合わせて、プールも残念ながら解体されました。跡地利用は未定です。

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