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国内で活躍する同窓生(敬称略)
山本(藤原)恭子 (昭和 48年卒)    群馬県高崎市在住

ぐ ん ま か ら
 
平成29.5.5 雪の残る谷川岳
(家族旅行 左から3人目が筆者)
 昭和48年3月卒業の山本(旧姓藤原)恭子です。部活は水泳部でした。茶道部、写真部にも顔を出したりしましたが。当時、保健所からの通達で、遊泳禁止となっていたプール(?)で練習していました。最大水深3メートル、水中は緑色に濁り視界10センチほど、その中で男女ともに緑色の水着で泳いでいました。試合前には操山高校の本物のプールを借りて練習したこともありました。

 さて、故郷を離れて45年。私は生まれてから小学生時代まで倉敷市で、中・高校生時代は岡山市で過ごしました。

 大学進学のため上京し、東京都三鷹市に10年、結婚を機に埼玉県浦和市(現さいたま市)で14年。その間7年間、重工業メーカーの丸の内本社に勤務していました。

 そして平成8年に義父母の住む群馬県高崎市に転居して21年目を迎えています。

 高崎市で、朝日高校出身者と遭遇したことはありません。「北から南から」にも群馬県は初登場のようですね。人生の中で最長の時を過ごすここ群馬県高崎市を、ご紹介いたします。



高崎白衣大観音
 
高崎だるま

◎東京から1時間のベッドタウン
 群馬県の南部に位置し、県庁所在地ではないが県内最大、人口375,000人の都市高崎は、東京駅からは意外と近く、新幹線で1時間、在来線で2時間弱です。主人もそうでしたが、高崎駅近辺から首都圏へ新幹線通勤する方々も多くいます。転居当時しばらくは、私も新幹線や特急、在宅制度を使って首都圏での仕事を続けておりました。毎朝七時ころまで新幹線ホームは通勤・通学客で混雑します。


◎低い知名度
 ここ数年、魅力度47都道府県ランキングでワースト3争いを続けているという、不名誉にも有名(?)になった「群馬県」(ちなみに岡山県は30位あたりを上下移動していますね)。関西以西の方々にはあまり耳慣れない地名のようで、「高崎」という音から大分県の高崎山と間違えられることも多々あります。私にとっても上京するまでは未知の都市でした。

 学生時代、鉄道を利用しスキー場に行く際には高崎駅の「峠の釜めし」や、「だるま弁当」にお世話になりました。一度だけ途中下車して高崎白衣大観音を訪れ、名物“焼きまんじゅう”を食べたことを覚えています。

 また、“高崎だるま”は全国一の生産量を誇ります。顔に描かれている眉は鶴、口髭は亀です。


◎音楽の街、商工業の町
 昭和20年に創設され、現在も活躍を続けている、日本において地方管弦楽団の草分け的存在である“群馬交響楽団”をご存知でしょうか?県内の小中学生は、必ず3年に一回“移動音楽教室”で生のオーケストラに触れることができます。

 高崎で始めた仕事は、商工会議所でパソコン指導や全国の官公庁や会員向けに発行していた会報の取材でした。その仕事を通して数多くの経済人のお話を聞く機会を得ました。

 江戸時代には城下町として、中山道69次の中で4番目に大きな宿場町であったそうです。越後、信州あたりから来た人たちは「お江戸見たけりゃ高崎田町」と言って江戸と同じ賑わいの高崎を見て満足したとか。

 昭和50年代頃までは、今ではシャッター街の閑散としている商店街も、人の波で真直ぐには歩けなかったそうです(渋谷のスクランブル交差点状態?)。当時の賑わいが感じられるビルが今でも残っており、世界遺産の富岡製糸場で代表されるように昔は養蚕を中心にかなり栄えた町だったことがうかがえます。

 現在は、高崎駅前に国内大手の家電量販店の本社が、某外資系アイスクリーム会社のアジア地域唯一の工場や、全国のデパートで行列ができるラスク工場も高崎市内にあります。他にも業界のニッチな部分を担当する世界的な中小企業が市内に数多く存在していることにも驚きでした。


榛名神社


◎豊かな自然とロケ地
 群馬県は自然が豊かで、草津、伊香保を筆頭に特色ある温泉が数多くあります。谷川岳や赤城山、パワースポットとして有名な榛名神社等々。自然にも恵まれ首都圏にも近い群馬は、決して魅力のない県ではありません。

 東京から車でも1時間という利便性や、街並みと豊かな自然の両方を備えている高崎で、映画やテレビドラマ、CMのロケも多く実施されています。撮影現場では、一夜にして街並みが架空の町名に変貌したり、商店の看板が書き換えられたり、突然警察署が現れたり。それに伴うエキストラの募集もたびたびあります。最近では映画のロケ地めぐりツアーも行われています。
 毎年元旦に群馬県内で行われる全日本実業団対抗駅伝大会では、高崎市役所が1区と2区の中継地点となっています。元旦は「まず応援に行ってから初詣」です。

◎最近のお気に入り
 ところで「メロディーライン」って知っていますか?「メロディーライン」とは、道路に溝を作り、その上を一定の速度(制限速度)で走ると、走行音がメロディーを奏でるようにした道路のことです。現在日本全国に28ケ所設置されており、このうち10ケ所が群馬県内にあります。

 先日そのうちの1ケ所、国道292号の「メロディーライン」を時速40キロで300メートル、「正調草津節」を聞きながら北上し、群馬在住20年の私が初めて訪れた県北に位置する「チャツボミゴケ公園」は、癒しがあふれる美しい公園でした。

 チャツボミ苔は、弱酸性の温泉水が流れる場所に生息し、このよう広範に自生しているのは全国でも珍しく、本州では吾妻郡中之条町のチャツボミゴケ公園だけのようです。窪みの側壁からは鉱泉も湧き出ていました。戦前はこの場所で鉄鋼石を採掘していたそうで、自然の壮大さを感じた美しい不思議な公園でした。“苔”好きな方、機会があれば是非!

 ざっと思いつくままに紹介いたしました。まだまだこれからも群馬の魅力を発掘し続けていこうと思います。

メロディーライン草津 チャツボミ苔公園
   
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