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国内で活躍する同窓生(敬称略)
北山 進一 (昭和47年卒)  北海道札幌市在住

北海道の自然の恵みに感謝、感謝

野束川でのニジマス釣り

 昭和47年卒業の北山です。自分ではついこの前、北海道に移り住んだつもりなのですが、時の流れは本当に速いもので、32年が過ぎてしまいました。

 高校卒業後、東京での5年間の学生暮らしを経て昭和52年4月に道東の釧路市での北海道生活が始まりました。

 道庁職員として北海道釧路支庁の経済部水産課に配属され、管内の漁業協同組合への指導や漁業の許認可業務などを担当しました。

 当時は米ソの200海里水域設定直後で、漁場を求めて沖合へ遠洋へと進出していった北洋漁業にとり、大きな変革の時代でもありました。 

 この釧路と次の勤務地である札幌で5年間ずつ暮らした後は、ほぼ2年の間隔で勤務地や部署が変わり、支庁所在地である網走市、函館市、江差町、稚内市など様々な港町と本庁所在地である札幌との間を行き来しながら暮らしてきました。


水試野球大会の懇親会(前列左から2番目)

 ここで、それぞれの港町の様子や暮らしぶりをご紹介しますと、たいへん長くなりますので割愛させていただきますが、もし興味がおありの方は北海道のホームページに様々な情報が載っていますので、ぜひご覧になってください。

 今、テレビなどで活躍中の「さかなクン」には及びませんが、釣り好きの親や親戚の影響を受け、私も子供の頃から魚ばかり追いかけてきたものですから、道職員採用時には水産研究職員として、水産試験場や水産孵化場で勤務することを希望していました。

 しかし、残念ながらその夢はかなわず、これまで行政一筋の道職員人生となってしまいましたが、趣味の世界では魚とのつきあいをずっと続けてきました。

 今回は、そういうこともあって、北海道の釣り事情などを中心に少し紹介をさせていただきたいと思います。



 【海面の釣り】


 北海道は四方を海で囲まれ、暖流や寒流それぞれの影響を受けて水産資源もたいへん豊富です。このため、道内各地域で四季折々に、いろんな魚種を対象とした魚釣りが盛んに行われています。

 瀬戸内の魚と同じような種類もいますが、その多くは岡山では馴染みのない魚です。

 釣りの対象となっているのは、マガレイ、クロガシラガレイ、ヌマガレイといったカレイ類のほか、ホッケ、アイナメ、チカ、コマイ、サケ、カジカなどで、日本海沿岸でのカレイ・ホッケ釣りや、太平洋やオホーツク海沿岸でのサケ釣りは特に人気が高く、カレイが岸寄りする春先は各港の岸壁や防波堤に釣り人が溢れ、サケが河川に遡上する秋には回遊のある海岸線に投げ竿が林立します。

 なお、暖流の影響が強い日本海側の南部では、暖水性のマコガレイやハゼなども釣れ、年に一度は、自分で釣ったハゼの天ぷらを美味しくいただいています。

 船酔いがひどい私は、沖合での船釣りだけはどうしてもダメですが、マダラやヒラメ、ブリなどを狙った大物釣りもマニアの間では大人気です。

空知川のアメマス 幌別来馬川のヤマメ 里川のオショロコマ
渚滑川のニジマス 忠類川のカラフトマス

 【内水面の釣り】

 本州と同様に、道内の河川にはダムや頭首工などの工作物も少なくはありませんが、漁業権の設定された管理釣り場は少なく、自然の営みによる再生産が繰り返されている魅力ある河川や湖沼が数多くあります。

 春から秋にかけてのヤマメ、アメマス(北海道のイワナ)やイトウなど脂鰭のあるサケマスの仲間を対象とした釣りが人気で、明治時代にアメリカから移入されたニジマスも今では道内河川に広く分布しており、その強烈なファイトの虜になってしまう釣り人も数多くいます。 〜実は、私もその一人なのですが・・・

ヌビナイ川にて

茨戸川でのワカサギ釣り

 また、厳寒期に凍った湖沼や河川に穴を空けて釣る、氷下でのワカサギ釣りが各地で行われ、色とりどりのテントの傍で友人グループや家族連れがバーベキューなどしながら楽しんでいます。

羅臼岳山頂にて

 私はシーズンオフなしに、休日には渓流や海岸、港へ出かけていますが、最近では特にフライフィッシングに多くの時間を割いて、自分で巻いた毛針を渓流に浮かべたり沈めたりしながら、大物との出会いを楽しんでいます。

 年のせいか、最近は渓流を歩いていて転ぶ回数が増えるなど足腰の衰えがとても気になるようになり、3年ほど前から夏山登山やジョギングを始めるようになりました。 

 登山には6月から10月初めまでの気候の良い時期に、月一回程度出かけるだけですが、利尻山、天塩岳、羅臼岳、斜里岳、暑寒別岳、雄阿寒岳などの名山へも登ってきました。

 山頂から見渡す絶景に歓喜の声を上げた山もありますが、濃霧や降り続く雨に泣かされた山もあります。

 体力維持のために始めた登山ではありますが、登山道沿いに咲き誇る高山植物や色とりどりに広がる紅葉に心惹かれたり、さらに登頂に成功した時の達成感は言葉には言い表せないほどで、釣りのほかにもたいへん素晴らしい時間が持てるようになりました。

羊蹄山と愛車セロー

 また、ジョギングのほうは、週2回程度、札幌の自宅マンションの周辺を5q、10qに分けて交互に走る程度ですが、いつも同じコースだと飽きてしまうので、数パターンを考えてその日の気分によってコース選びをしています。

 積雪後は足元が滑り、夏と同じようには走ることができないので、距離ではなく時間を決め、30分から1時間を目安にゆっくりと走るようにしています。

 だんだんと退職年齢にも近づいてきていますが、これからも年相応の運動は続けるなど健康に気を配りながら、北海道の自然の中でゆったりと生きていきたいと思います。

 四季を通じて楽しめる自然がいっぱいで、そうした山や海で育まれた豊かな幸を使った美味しい料理が堪能できる北海道へ、皆様もぜひいらしてください。

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